オレはかなり気が短かった。
満員電車で足を踏まれると「チッ」と舌打ちし、相手が女性だろうが上司だろうが、気に入らないことをされると「ふざけんな、コノヤロー!」と怒鳴ることもあった。
はっきり言って、危ない奴だ。笑
でも最近は、そこまで怒ることはなくなってきた。
あることをしていたからだ。
ということで今日は、短気を直す方法について書くよ!
短気を直す必要がないと思っていた
そもそも少し前まで…そうほんの数年前まで、短気を直す必要があるとは思っていなかった。
怒ることも必要だと思っていたのだ。
例えば、パワハラする上司がいたとしよう。
パワハラされて黙っていたら、その上司は自分がパワハラしていると気づかない。
でもオレが「お前のやってることはパワハラだ!」と言えば、少しはパワハラも収まるかもしれない。
それが果たして悪いことか?
いやむしろ、いいことじゃないか?
そのように考えていたので、短気を直す必要があるとは思っていなかった。
短気は直さなければならないと気づいた
とはいえ、オレは怒りすぎだ。
例えば、満員電車で足を踏まれるのは、別に相手に悪気があったのではないだろう。
単に、混んでるから踏んでしまっただけだ。
ささいなことで怒っても仕方ないのだ。
さらに、怒って相手を変えようしてもあまり意味がないことに気づいた。
パワハラしている上司に「お前のやってることはパワハラだ!」と怒ったところで、残念ながらほとんど効果はない。
彼らもまた、「パワハラと言われようが、部下に怒ることは必要だ」と思っているのか、言ったところであまり変わらないのだ。
むしろオレが怒った分、他の人に八つ当たりするようになり、パワハラがひどくなることさえあった。
ここに至って気づいた。
どうしようもないことで怒っても仕方ないし、たとえそれが正しいことでも怒って相手を変えることなどほとんどできない。
となると、怒ったって自分が疲れるだけだから、短気は直さなければならない、と。
怒るたびに「怒っても仕方ない」と自分に言い聞かせた
短気を直す必要性に気づいてからは、怒るたびに「怒っても仕方ない」と自分に言い聞かせた。
満員電車で足を踏まれても、「怒っても仕方ない、悪気があったのではない」。
上司に理不尽なことを言われても、「怒っても仕方ない、言ったところで意味はない」。
徐々にささいなことでは怒らなくなった。
いやだって、そもそも大したことじゃないからね。
足を踏まれたって、ケガするわけじゃないし、汚れて困るほど高い靴履いてるわけでもないんだから。
明らかに理不尽なことをされても、怒らなくなってきた。
よくよく考えると、理不尽なことをされるより、理不尽なことをしている人のほうが損している。
パワハラするから嫌われて、嫌われるからさらに怒ってパワハラして…と、人生が悪循環に入ってるような人が多いのだ。
なんだかかわいそうな気がしてきて、あまり怒る気もなくなってきたのだ。
まとめると、まずはささいなことで怒っても仕方ないし、たとえ正しいことでも怒って人を変えることなどできないと気づいた。
そして、怒りそうになるたびに「怒っても仕方ない」と自分に言い聞かせた。
言い聞かせていると、徐々に心から怒っても仕方ないと思えるようになり、さらには人を怒らせるようなことをしている人に同情する感じるようになり、気づいたときには短気が治っていたというわけだ。
ということで、短気を直す方法は、まずは怒っても意味がないと気づくこと。
そして、何度も「怒っても仕方ない」と自分に言い聞かせることである。
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